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alternative sight(excite版)

普通の事実を知る方法

2016-2017(中編「評価の耐えられない軽さ」)

どうやらここに来て、NYT(ニューヨークタイムス)が、”瀕死の重傷”に陥りつつある。

事の発端は「反トランプ報道」を宣言。

その時点で〝暴走メディア”の宿命を背負いこんでしまっていた。

昔見た映画「犯人に告ぐ」(原作があるらしい)の中で”ネガティブキャンペーンは打ち続けなければならない。止めたら終わりなんだ”というようなセリフを聞いた覚えがある。

これを基に考えれば、NYTの「反トランプ報道」がいかに自殺行為的であるかが判る。

そして”打ち続けなければならないネガティブキャンペーン”を展開する中で、当局のリークに依存を深めていく。

バラク・オバマの指示のせいなのか、政府機関の情報リークは酷くなる一方であった。

私はその”行儀の悪さ”に呆れ果てたものだが、ここにきて”拳固”が落ちた。

イギリスの捜査当局が「2017.5.22 マンチェスター」の事件に関して、アメリカの捜査当局に情報を通達しない方針を表明した。

なんてことはない。

危機を引き起こしたのは”自分たち(反トランプ活動家)”だったのである。

これから先、どうするつもりなんだろうか?本人たちは。

もはや、後の祭りである。




とはいっても、今日は待ちに待った「2017.6.8」だね。

ボランジェ冷やして、お祝いの時が来るのを待とうではないか。

イッ、シッ、シッ、シッ、シッ、シ~。

楽しみ、楽しみ。


(本題)
「共同体」の勃興と破壊をもたらす格差、貧困。

それは一体どこから来るのだろうか。

その源泉を探ることは、問題解決の糸口となる。

エマニュエル・マクロン仏大統領も解決を掲げる格差問題。

その真相とは?

一般的に格差の問題が扱われるとき、それは所得の格差として扱われるがそれは間違いである。

正確に言えば間違いではなく、論点のズレである。

所得の格差は結果の問題であって、原因ではない。

格差の問題の本質は「評価」の格差である。

「評価」の格差こそが所得の格差を生じさせている、ということである。

ヒラリー・クリントン元アメリカ合衆国大統領選挙候補者がトランプ政権の政策について「弱者を切り捨てる酷いもの」と誤った切りつけ方をしていたが、実際の問題として低所得者に必要なのは「支援」ではなく「評価」なのである。

グローバル社会における経済活動の中でなされる「評価」が根底から変えられない限り、格差問題が解決することは永遠にないだろう。

アメリカでも、フランスでも・・・・である。




ここで一旦、資本主義についての話を少々。

資本主義で議論される”富”とは「評価」の代替物である。

人は労働の成果を交換する道具として「お金(貨幣)」を利用してきたわけで、いうなれば「お金」=「富」=「(労働の)評価」である。

元来、お金(=「評価」)をたくさん持っている人というのは、それだけの働きをした者であった。

しかし「評価」が持つ相対性を利用すれば、労働に比例することなく増減が可能となる。

場合によっては「評価」のやり取りを以って、「評価」を生み出すことも可能なのである。

労働と切り離されたところで生じた「評価」(=「富」)を増やすことが格差の問題の根源である。

所得の格差とは労働に比例するモノでなければならないのである。



こういう言い方をすると「優等生気取りで階層意識の強い差別主義者」は、評価の差益を生み出す行為を知的労働であり相当な対価として受け取っていると口にするだろう。

しかし、その理屈は歴史のおいて度々覆されている。

「評価」が労働に比例しなくなると、正常に戻す反作用が働く。

「破綻」である。



会社を例に挙げてみよう。

経営者が高額の報酬を得ることが出来るのは「評価」に基づくが、それは「破綻」しない限り負債を生じさせていても支払いが可能である。

しかし「破綻」すれば、経営者などの知的労働者の「評価」は成立しなくなる。

つまり、知的労働の「評価」という言い訳には確たる保証は存在していないのである。

同様のことは、国家でも起こる。



アメリカの話でいけば低所得者には国家から支援が必要とされている。

トランプ政権の政策にデモで何とかなると考えている人は知らないのだろうが、高福祉の予算を議決したところで議会が打ち出の小槌を使って無尽蔵にお金を供給しているわけではない。(日本も近いうちに、米国債を買い支えられなくなるそうです)

財政規律が崩壊すれば、貨幣価値はなくなる。

すると貯めこんでいた「評価」(=「富」)は、価値をなくすことになる。

判りやすいように「Amazon」を例に問題点を検証してみよう。

例えば「Amazon」で働いている人が低所得者に分類され、国から支援を受けて生活をしていたとしよう。

この状態での国の「破綻」は、労働者の低所得が原因ではある。

しかし、労働の「評価」を著しく低くした結果、その「評価」を下した経営者の「評価」(=「富」)も「破綻」してしまうのである。

こうなると、経営者の労働者に対する「評価」が妥当性を持っていたと言い切れるだろうか。

経営者には、必要以上に低い「評価」をする権利はないのだろう。

先日「Amazon」の株価が1000ドルを突破したと話題になっていたが、俎上に並べられた「アップル」「マイクロソフト」「アルファベット」「フェイスブック」では低所得者に分類される従業員は”ほぼ”いないだろう。

ウォーレン・バフェットは、そんなAmazonの経営者を称賛していたそうだ。

誰にとっての迷惑なのか考えるべきだろうな。

貨幣の多寡が人の「評価」を意味するのであれば「評価」は国家財政に依存する、ということを。





グローバリゼーションが齎す「評価」の格差について考えを巡らしていた時、私はマハトマ・ガンジーの偉大さに気が付いた。

マハトマ・ガンジーの偉大さは「非暴力」「不服従」に集約されがちだが、「糸紡ぎ」は現在の「評価」の格差を言い当てた行為であった。

ガンジーが人は労働を適切に「評価」されることで尊厳を守ることが出来ると考えていたことが理解できたのである。

ノーベル平和賞を受賞したプラハの演説でグローバル経済を憂いたバラク・オバマは、マハトマ・ガンジーの一体何に影響を受けたというのだろうか?

ここで私に「評価」の格差について考えさせてくれた日本人を紹介しておこうと思う。

ファーストリテイリング社代表取締役社長の柳井正である。

トランプ大統領がアメリカでの雇用拡大を進めようとする中で「もし直接言われたら、米国から撤退する」と断言した柳井正。

アメリカで生産すると人件費が高くついて、採算が取れなくなるからだそうだ。

私はアメリカでのアパレル製造を考えたとき「UNIQLO製品より高価な品物」を思い浮かべた。

私の中でアメリカ製のアパレルとは、それは「UNIQLOの製品よりも高価であり、品質もこだわりがあるもの」を意味している。

私には”嘗てがそうだった”イメージがある。

だから、値段が上がっても当たり前の話である。

柳井正はそれを否定した。

「顧客にメリットのあるコストでいい商品ができない」「消費者にとっていい決断でないなら、米国で商売をする意味はない」と語ったそうだが、要はUNIQLOの製品というのは単なるコストカットの追及の産物でしかないということだ。

そして製造に携わる人間も、その「哲学」のもとに存在する。

製品を作る人の稼ぎなどコスト(費用)以外の何物でもないのだ。

この柳井正の発言により私はガンジーの真意を悟った次第である。

人の労働は「評価」されるべき労働であるべきだ、と。

例えばアメリカで低賃金でUNIQLO製品を作らせたとしよう。

でもって、低所得者は国から支援を受ける。

となると、その人が本来受け取るべき賃金は果たして、UNIQLOの提示分で正しかったのだろうか?

ついでに、どうせその労働者に同じ金銭が行き届くのなら、無理を強いて”安い仕事”をさせる必要があるのであろうか。



こうなると物事は根本から考え直さなければならなくなる。

生産性の向上は社会や経済を豊かに発展させる効果があるとは言い切れないのである。

実施問題、経済力とは消費力のことである。

だからこそ「ベーシックインカム」のような制度が考案されることになる。

国家的見地で貨幣の流れを追ったとき、生産性の向上に意味は存在しないのである。



ま、このように考えると格差を是正すること、グローバル経済を正すことを成し遂げるのは「破綻」以外にないように思える。

一番手っ取り早く、効率的だろうしね。




フランスはドイツと手を取り合ってEUにおいて、格差是正を成し遂げようと試みるそうだが、これは何かの冗談であろう。

EUがこれまで好調にやってこれたのも域内格差が生じていたからである。

域内の債権と債務の関係を見ればわかる。

格差がなくなれば、却ってメリットがなくなる国も出てくるわけで、それはそれで火種になる。

エマニュエル・マクロン仏大統領に「評価」の格差を根底から覆すようなことが出来れば話は別なのだろうけどさ。









お、かぁさん! お、かぁさん!!

グローバリストが出たよ、グローバリストが!?

次から次へと。

1匹出たら30匹は出るというグローバリスト!!

・・・・・?

ナニナニ?

それは違う?

グローバリストは”匹”という単位で数えない・・・・?

他の生き物と勘違いしている・・・・?

「balさん」やっても、効果がない・・・・?

エリゼ宮は広すぎるから?

そうだね、何畳ぐらいあるんだろうね。

by wasteyourtime | 2017-06-06 00:00 | 国際

by wasteyourtime